ぶらぶら旅行記〜岩手編〜

2024/08/18

Miscellany

8月に岩手県の県南エリアを旅行してきました。今回はその簡単な日記です。前回の広島旅行記と同様、あまり参考にならない旅程かと思います。

こんな暑い時に、と改めて思いましたが、どうしても気になる展示があったのでこのタイミングしかなく……。

一泊二日の旅行で、一日目は花巻市、二日目は遠野市に行きました。
花巻市といえば個人的には、宮沢賢治を思い浮かべます。なので、道中は短編集を読みながら向かいました。宮沢賢治記念館や、童話の森を訪れました。
駅前から記念館まではバスで移動したのですが、そこから階段を360段ほど上がらなくてはならず、体力の衰えを感じました……(駐車場はその上にちゃんとあったので、車移動の方は安心かと)。記念館の近くには、こんなお店も。




注文が多そうですね。
中は売店と食堂で、こちらの食堂で昼休憩。
すいとんセットをいただきました。味噌の焼きおにぎりもとても美味しかったです。
記念館は、作品のことだけでなく、賢治が関心を寄せていた自然や宇宙に関する内容など、多岐に渡っていました。階段を降りてすぐのところにある童話の森は、広い公園を有しており、展示室は賢治の物語の世界観に浸れるような内容でした。他にも、動植物や天体と、賢治の作品と絡めた紹介などもあり、お子さんもとても楽しめる場所だなと思いました。
近くに市立博物館もありましたので、見学してから宿に行きました。あまりに暑くて、チェックインしてからしばらく休憩。夕食のために外に出ながら、北上川を眺めに行ったり花巻城の城跡を訪れてみました。真っ黒のトンボが飛んでいて、近所では中々見かけないので珍しく思っていました。
夕食はそばを食べたのですが、わんこそばが有名なだけあって、美味しかったです。

二日目は遠野市に。今回の旅行の目的は、遠野市立博物館で展示されている特別展を見に行くことでした。まずは遠野駅に到着したらバスでカッパ淵に行き、それから伝承園へ。
遠野といえば、柳田國男の「遠野物語」。カッパも、伝承園に展示されているオシラサマや座敷童子のお話など、あらかじめ遠野物語読んでから行くとより楽しめます(あと、土地名とかも)。カッパ淵には、カッパ釣りのための竿が置いてあって、ユーモアを感じます。
伝承園のオシラ堂はどこか神秘的で、迫力がありました。お願い事もできる場所でした。
売店で書籍もいくつかあったのですが、『遠野怪談』(*1)というものがあり、現代の遠野物語、という帯に惹かれて、つい購入。

その後、遠野市立博物館へ。特別展が目当てだったのですが、常設もすごく見応えがありました。遠野市の文化の紹介のほか、シアタールームでは、遠野物語のアニメーションなどが上映されていて、物語の世界に浸ることができます。しかも、水木しげる先生絵によるアニメーションなどもあって、1つ1つがどれも面白かったです。
特別展は「遠野物語と異界」。会期は9月23日までなので、まだ間に合います。図録や書籍の取り扱いも豊富でした。実物のおふだも見られます。
その次には、とおの物語館へ。昔話にまつわる紹介のほか、柳田國男たちが滞在した宿の見学などができました。昔ながらの建物を見るのが好きな人には、とてもよい場所です。また、語り部の方たちによる昔話の講演などもありました。自分も時間が合ったので、聞きにいきましたが、こうやって語り継がれているの、すごいですね。
最後は遠野駅の前に戻って、お土産を。カッパ淵を歩いてる途中、ホップ畑の横を通ったので、ビールを贈ったりしました。
両日とても晴れていて、そして暑かったのですが吹く風は爽やかでした。もう少し涼しければ、サイクリングでいろいろ回ってみても楽しそうです。岩手、とても広いので他にも訪れたいところがたくさんあるので、またいつか。

*1 小田切大輝「遠野怪談」竹書房 2024