Webアンソロ掲載されました

2020/10/29

Miscellany

本屋とか文房具屋で、来年のスケジュール帳が出てきました。日記とかスケジュール管理とかをちゃんとできる人ってすごいなーと思います。全然続かないんですよね。

さて、参加予定のText Revolutions Extra2の企画、webアンソロが公開されました。
お題に合わせて、作品を提出する企画ですね。テーマは「手紙」。
10月から順次ホームページで作品が提出され、自分のも先日公開されました。
感想ボタンというのがあって、気軽に感想をぽちっとできるんですけれども、
Twitterで感想を呟いてくださる方もいらっしゃって嬉しかったです。
感想は嬉しいと同時にとても緊張しますね。どう読まれたんだろうか、とか、意義のあるものになっただろうか、とか。人からこんなふうに感想もらえること、ないので余計に。

掲載されているのはこちらのページ↓
なんか改めて読み返すといろいろ直したくなるな。
4000字以内の短い話なので、ここでなんか小話とか野暮ったいなぁとは思ったんですけれど、メモがてら。
旅人「ユリ」という人物の話です。アドアナフィールドという、荒廃した場所を通り抜けるだけの、淡々とした話です。書くときに意識していたのは、タイトルになっている戦場跡地という場所や、そこにあるものをちゃんとそれらしく描けるかというところでした。スケッチの練習みたいな感じで(自分は絵はからきしですけれど)。平野といえども花はなく、樹は痛んで、生き物もいない場所の廃れた感じを、書き込むことに注力しました(もちろん、荒さはたくさんあるけれども)。そこに、ストーリーを乗っけている感じです。ユリという人物に、その風景を観察してもらっているので、その心情はあまり書かないようにしました。生き残った者には名が与えられ、もっとも幸福であることを願う者の名前は知られずに終わる。

新刊で予定している「寄せ植え」の中に、同じくアドアナフィールドの丘の上に立つ街を舞台にした短編を収録する予定です。メインのキャラクターはいくつか作っていて、彼らの物語が全然違うところで、時折交わったりするような話を書いてみたいなと思います。短編の主人公はユリとはまた別の人物を予定しています(本当はこっちが先にできていたキャラクター)。さらっとしか書かなかったんですけれど、ファンタジーなので、呪いとか出てきます。今は編集作業ばかりしているので、それも楽しいんですけれど、早く新しいもの書きたい。